10歳から12歳の読者の関心にぴったりあった、友情・変化・個人の成長の物語。登場人物とともに読者が発見しながら、一緒になぞを解き明かしていける、解決すべき悩みや困難な状況があるが、それを解決しながら登場人物たちが成長し成熟していく、迷いや恋愛など、思春期らしい感情がストーリーにあふれ、からみあう、数、空間、幾何学にかかわる、年齢相応の謎が筋の中で展開していくなど、ヤングアダルト小説の魅力となる要素が詰まっている。