Editorial La Huerta Grande
ラ・ウエルタ・グランデ
出版社
CIF
B39805114
所在地
C/ La Huerta Grande s/n. Esles. 39600 Cantabria (ESpaña)
私たちは個々の人生で、多くの良いことを成し遂げてきた(あまり良くないことは数えないことにする)。今、私たちは共に、文学と質の高い仕事に対する共通の情熱によって結ばれ、言葉と本と著者を大切にする出版社を立ち上げようと集まった。
当社は数年前、カンタブリア州のエスレスという小さな美しい町で、まだ名前のないまま誕生した。エスレスでは毎年夏にエスレス・デ・カヨン会議が開かれ、作家や識者たちがその知見を残していく。私たちはそれらを、細心の注意を払って編集し本にする。2014年10月、私たちは出版社に名前を付けた。会議の場所の近くにある古いリンゴ園にちなんで「ラ・ウエルタ・グランデ」と。
私たちは、自由な思考を育む文学作品を出版する。本当に自由な思考を持つ人とは、絶えず問いかけ、自らの疑問や意見、あるいは明晰な狂気を分かち合うことを恐れない人だと理解しているからだ。私たちはフィクション(フィクションなしには自由な思考はありえないから)とエッセイに同等の場を与える。ハンガリーの作家でジャーナリストのマーライ・シャーンドルが言うように、「引き出しにしまわれるために書くこと」は常に一種の麻痺を意味すると私たちは信じる。優れた作家たちがその麻痺に屈するような世界を、私たちは決して望まない。
私たちは作家を大切にしたい。私たちは皆、良い読者なので、読者を大切にする。私たちは彼らに良質な本を提供したい。
私たちは私たちが住む社会を大切にし、より賢明な社会がより良い社会であると信じている。私たちは知識を広め、思考を促進したい。
私たちは、美が、紙が、文学を信じる作家たちが、そして読者が、いつまでも長く生きるよう願っている。読者がいなければ、このようなプロジェクトを推進することは自殺行為や妄想となってしまう。
そして、ラ・ウエルタ・グランデが長く生きるよう願う。ありがとうございます。
大江研吾は、安藤忠雄の教え子であり、国際的に名高い日本人建築家で、まさにキャリアの絶頂期にある。ある日、彼は失われた調和と生きがいを求めて、すべてを捨て去る決意をする。この決断により彼は直島から、中国、ドバイ、ニューヨーク、マドリードを経て、強烈で予測不能な場所であるジンバブエに至る感動的な旅に出る。21世紀の世界を巡る旅、最終的には並外れた内なる旅となるこの巡礼を通して、彼は欲望を再発見し、存在における偶然性、愛と不在の複雑な性質について熟考する。現実と夢、美の神秘、究極的には人にとっての決して壊されることのない幸福について彼は問いかける。 『Un beso en Tokio(東京でキス)』は、発見の喜びと生の脆さを結晶化させる小説であり、スリラーであり、長編詩である。偉大な詩人たちの詩句を織り交ぜながら、著名な建築家の直感的で生命力あふれる精神を通して、芸術や映画や音楽や建築の永遠の宇宙の秘密と経験を探求する。建築家は、芸術が私たちを唯一無二の宇宙へと運び、西洋と東洋の間の境界線をも消し去ると感じ、夢見ている。 建築家の内面を描きだしたこの本には、安藤忠雄、ミース・ファン・デル・ローエ、ラファエル・モネオといった建築家から、マルク・シャガール、アルベルト・ジャコメッティ、バルテュス、ダミアン・ハースト、ハーランド・ミラー、メルセデス・ララといった芸術家、マリア・カラス、ヘルベルト・フォン・カラヤン、マイルス・デイヴィス、坂本龍一といった音楽家まで、文化の巨匠たちが登場する。さらに、本書には安藤忠雄の「光の教会」、ダミアン・ハーストの「スピリチュアル・デイ・ブロッサム」、ハーランド・ミラーの三連作「アムール・アムール、モア・アムール」、バルトローネ・ゴッビ・コレクション所蔵の繊細な浮世絵、アーティストのメルセデス・ララが制作した地図「エントレ・マルヘネス」など、厳選された名品の画像が収録されている。
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文学
東京でキス
Un beso en Tokio
クリスティーナ・カリリョ=デ・アルボルノス・フィサック
Cristina Carrillo de Albornoz Fisac
Editorial La Huerta Grande
先住民のとある集落。シェップがナイフで親指の先を切ってしまい仕事は中断する。その出来事が偶発的な事故であることを疑問視する者は誰もいない。男も女も自分の役割を甘受し、それに疑問を抱く者はいない。若者シェップも同じだ。誰も何も自らに問うことをしない。先住民居留地では暮らしが変わることなく続き、彼らがとらわれている空間では、偶然と運命の間、あきらめとより良い生活の可能性の間を時間が流れていく。そんなとき、最初の白人が現れる。どこか寓話じみたこの類まれな物語は、私たちにものごとを従順に受け入れるための能力、あるいは、私たちの問いかけ次第で運命が変わることもあると認めるための能力について語る。
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文学
翡翠の禁制
La prohibición del jade
ミゲル‧ドゥエニャス
Miguel Dueñas
Editorial La Huerta Grande
マルセラとオスカルは、サンパウロの中心街で典型的な中流階級の暮らしをしている。アパートの寄せ木細工の床を修理したばかりで、隣近所の集まりに足しげく出かけ、夜はテレビを見て過ごす。彼らが暮らすビル内にネルソンがいわくありげに出現し、ふたりの当たり障りのない暮らしが乱されることになる。ネルソンは影のある男で、ふたりは若い頃、1980年代にサントスのサーフィンビーチでネルソンと知り合い、マルセラは彼と出奔したのだった。
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文学
アクレ
Acre
ルクレシア‧サッピ
Lucrecia Zappi
Editorial La Huerta Grande
El año de Los Saicos(ロス・サイコスの年)は、1964年のリマ社会の内部事情を辛辣なユーモアで語る。この年はリマ出身のロック・グループ、ロス・サイコスが登場した年で、当時、リマの社会は偽善的常識の尊重と個人の品格低下の間で身動きできなくなっていた。嘘が怪しげな生き残り戦略となり、登場人物のひとりが言うように「誰もが嘘をつく」社会だった。 この小説は「良家」のいとこふたりによる女中への誘惑をめぐる出来事を描く。連通管のようにつながり、リアルタイムで執筆している物語を読んでいるような錯覚を読者に起こす。パトリック・ロサスは、そこかしこに存在する美への信奉がもしかしたら息苦しさをより強めていたかもしれないリマの上流階級の、卑俗で偽善的で人種差別的な社会を完膚なきまでに描いている。
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