Bang ediciones
バン
出版社
(9番目の)芸術への愛で結びついたぼくたちは、2004年から将来有望で若い著者たち-と、それほど若くはない著者たち-の作品を出版してきた。現状の出版市場が完全な飽和状態なのは承知しているが、ぼくたちのもとに届いた素晴らしい(グラフィック)ノベルを、読者と分かち合わずにいられるだろうか? 紙とインクでできたこれら珠玉の作品を最大限良心的な価格で、決して手を抜かずに求められる品質を提供できるよう、それぞれの本ごとに工夫を凝らしている。2008年、父親になったぼくたちは、当社の出版物が子どもを置き去りにしていることに気づいた。なんて不公平だ! そこで子どものためのコミックシリーズ『Mamut(マムート)』が生まれた。それから約10年経った今も、出さなきゃいけない本がたくさんある! コミック、漫画雑誌、グラフィックノベル、漫画、バンドデシネ、好きなように呼んでくれてかまわないが、ぼくたちは絵を愛し、物語を愛し、その両方が混ざったものがこれからもずっと当社のDNAでありつづける。
狩猟シーズンがまもなく終わろうとしているある日の夜明け前。飼い犬を連れて、ひとりの男が狩りに出かける。出発していくらもしないうちに、なぜか彼らの車は高速道路の真ん中で突然停車し、やがて近づいてきたまぶしい光線に車ごと吸い込まれてしまう。男についての消息がないまま1か月が過ぎ、男が戻ってくる。しかし、彼はすっかり変わっていた。世界の男たちを性転換するという使命を帯びたエイリアンたちが、彼の体と心を女性のものに変えてしまったのだ。
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コミック
イントランセックステラー
Intransextellar
ヒミ‧マシアス
Jimi Macías
Bang ediciones
こんなにたくさんの動物たちが集まってここで何しているのだろう? 王様選び! 状況からみて、最後に王座につくのはどう見てもライオンのようだが、雌ギツネは陰で権力を操るためにあらゆる策略を巡らすだろう。すべてを支配する快感に浸りたい、その昔からの願望に突き動かされ、主人公(雌ギツネ)は、だまし、嘘、ずる賢さ、巧みな話術を駆使して陰謀を企てる。しかし、この作品は本当は動物の話ではない。動物は登場するが、人間の本性の暗い面を描いている。ラモン・リュイの『El Libro de las bestias(獣の本)』には、群像寓話の衣の影に、権力闘争における人々の行動に関する皮肉がこもっている。権力闘争においては、嫉妬、野心、残酷から悪が生まれる。
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