日本市場向けに専門家が選んだスペインの新刊書籍をお届けします。
今回は以下の専門家の方々に選んでいただきました。それぞれのお名前をクリックすると書籍紹介ビデオをご覧いただけます。:
野谷文昭(選考委員長:東京大学名誉教授・名古屋外国語大学名誉教授)(以下あいうえお順/敬称略) 越前敏弥 (文芸翻訳者)/榎本麻衣子(フォルトゥーナ、代表取締役社長)/廣瀬覚 (水声社、編集者)/山口侑紀 (花伝社、編集者)
各書籍のレポートを担当したのは以下の方々です(あいうえお順/敬称略、最終選考で選ばれなかった書籍のレポート作成者も含みます)
井原美穂/上野貴彦/宇野和美/國貞雅俊/笠原未来歩/佐藤晶子/嶋田真美/白川貴子/轟 志津香/長神末央子/中山 映/平野麻紗/宮崎真紀/村岡直子/村田名津子/矢野真弓/横田佐知子/吉田 恵
母であることは、ほとんどの場合幸福と結びつけられるものだが、ときには悪夢にも変わりうる。公園で遊んでいた息子が行方不明になった母と、わが子として育てるためにその子をさらった女の場合がそうだ。深刻な肉体的・感情的不安定さを背景に、同じ子ども――最初はダニエルという名で、その後レオネルと名付けられた――の母である女たち、そして同じ空虚感を抱えた母たちの物語が、親密さ、家庭内暴力、社会の不平等、孤独、寄り添うこと、罪と愛に対して我々が持つ先入観を私たちに突きつける。
化粧品に関する知識と作り方、自分と地球に対する良識と責任ある姿勢を学びながら健康管理を可能にする、イラストを用いた自然派化粧品の作り方ガイド。 ◆意識的なケア:従来の化粧品の落とし穴を検証し、自然派化粧品のメリットと特性を確認することで、外見の美しさという呪縛にとらわれずに自分の体に気を配り、自分を愛する方法を学ぶ。 ◆天然成分:植物、エッセンシャルオイル、植物油脂、果物・野菜などの生鮮品について、その成分と本来備わるメリットを知る。
みなさん、残念なお知らせです!鼻水は病気ではありません。鼻水が出ても学校に行けます。鼻水は、とくに寒い季節にわたしたちの中にすみ、喜んで学校へもついて来て、鼻にしがみついてどんな病気からも守ってくれます。鼻水はちょっと嫌かもしれませんが、わたしたちの健康にとっては重要な防衛装置です。じっさい、鼻水はスーパーヒーローなのです!
海の中で出会うという一見単純なことが、登場人物それぞれの心に葛藤を生む。恥ずかしさ、恐怖、拒絶…。解決するためには、深い海にもぐり、隠れた宝を探し、目を開けて、よく注意して見るしかない。そうすることで、自分に何ができるか、人生はいかにすばらしいか、何がほんとうに大切かが見つかるだろう。多くの読み方ができる、心に訴える感動的な物語。子どもや大人に、内面の葛藤に愛情と自信を持って立ち向かうよう促す。
詩人ヴェルレーヌのいう、いわゆる『呪われた詩人たち』の人生は、その人生を解釈する者の気まぐれに左右されるのだろう。本書はフェデリコ・ガルシア=ロルカの人生と時代についての小説であり、また、そうではない。おそらく、暗殺されるに足る根拠をひとりの詩人に与えるために、国がどのような陰謀を企てるかについての物語といえるかもしれない。 1916年、ラ・ベガ・デ・グラナダ。アンダルシアの最も豊かな土地は、扇動的な社会・政治紛争の舞台だった。