ある都市の中心部に近い地区に花を買う5人の女がいる。買い始めたころは自分のためではなかった。ひとりは秘密の愛人のために、もうひとりは事務所用、3人目は絵の題材として、4人目は顧客のために。そして最後のひとりは死者のためだった。この最後の女が私。そしてこれは私の物語だ。連れ合いを亡くしてからマリナは自分が途方に暮れていることに気付く。あまりにも長い間助手席に座りすぎた、つまりは夫任せの人生だった。ゼロからの出発を心に決め「天使の庭」という名のちょっと変わった花屋でアルバイトを始める。そこで花を買いに来る女たちと知り合いになる。彼女たちは立場は違うがそれぞれがマリナと同じで危機的な状況にあった。それは仕事、愛人との関係、願望、あるいは家族といったものだ。この女性たちにエキセントリックで賢い花屋のオーナー、オリビアも加わり、緊密な友情を築いていく。