主人公の少女はずいぶん前から近所の人たちを観察しており、彼らの行動を通して真の愛の意味を知るための答えを見つけ出している。愛はいろんな感情の中心にあって、心のよりどころのひとつだと私たちは幼いころから教えられてきた。子供が愛について学ぶことは、それがどのような形の愛であっても、大人の行動を理解するうえで大きな助けになる。「イアとフランはご近所さんで、ふたりはお互いのことを好きなんだと思うの!」この物語は、こんな文章で始まる。歩くとき手をつないだり、イチャイチャしたりするご近所さんを見ている少女の視点から描かれた、大いなる愛、ふたりの人間の本質的な恋愛の物語だ。