小さな夢は不安だった。なにをすればいいかわからず、暗い悪夢の影に隠れていた。つまるところ、誇り高き大いなる夢になろうという気はなかったし、ましてや黄金の夢になるなど考えもしなかった。黄金の夢とは、人間の最大の願いになると与えられる特別な地位だ。小さな夢はあまりに小さくて、ほんのちっぽけな望みにもなれなかったけど、たとえどんなに小さくて取るに足りなくても、だれかの願望になろうとしなければならなかった。「わたしたちのもっとも暗くて美しい夢に関する素晴らしい物語」