新しい妹か弟がやってくるのを知って、主人公の子ウサギは好奇心をかきたてられる。3段階の繰り返しを特徴とする、幼い読者向けのお話。子ウサギは、妹か弟はいつ生まれるのかとお母さんにたずね、次に森の住人たちにうれしいニュースを伝えては、生まれてきたらどうやって一緒に遊んだらよいかとたずねる。やさしさ、連帯感、喜び、感動、そして最後の驚きなど、さまざまな感情がいきかう物語が、ぎざぎざして図案的でくっきりした線と、白地にやわらかなトーンの水彩を用いた絵で描かれる。普通の場面はカラーで、おにいちゃんになるための準備をする主人公の夢や願望の場面は白黒で描き分けられている。