大西洋の防壁と呼ばれた塹壕でナチス軍は連合国軍の侵攻を待ち受けていた。英国は兵員数でも装備面でも世界で比肩するもののない大艦隊を用意した。1944年の夏、共和国政府側について戦い、亡命したスペイン人の大学教授は、ドイツが恐ろしい新兵器を有していると伝えた。ユダヤ人科学者が開発したその兵器は、一発の炸裂で英国南部に野営する全ての部隊を根絶やしにできるという。連合国軍の参謀本部はその情報の真偽に疑念をもった。だが不要なリスクを負う局面ではなく、そのような可能性は相当に低いと考えたウィンストン・チャーチルは遊撃隊を組織。風変りな米国人大佐を隊長とし、その指揮下に帰るところのない男たちを集めた部隊は、物理学者が開発した脅威を発見し排除する使命を帯びて、ナチス率いるドイツに潜入する。