数世紀も前から地球は巨大クラゲに侵略された氷河と化し、人々は生き延びるために奥深い山の中に隠れ住んでいた。そんな中、サイボーグ工学と光遺伝学の技術者である20歳の若者マケナが軌道リングからタコミック・コロニーへ向かった。そこで科学者として職に就き、彼が最も得意とする分野、つまり感情と、それを3次元で脳にはめこむ仕事をするためだ。また、市民とサイボーグからなるデルタ・アロー隊にも入隊。この隊は植林のために外部へ出たり、ノアの方舟の名で知られる防空壕タオ・タコミックの監視をしたりする任務を遂行している。デルタ・アロー隊へ出向いた初日、マケナはノムラに夢中になる。しかし、ノムラのような原型のサイボーグは生存と人間を保護するための基本的な感情しか備えておらず、愛することを知らない。