海のごみがだんだん増えている。マッコウクジラのロタは、そんなごみがどこから来るのか知りたくなった。そこで、カニのマラクと一緒に調査の旅に出かける。まず船を、次に港を調べ、最後に町へとたどり着くと、人間の住むところにプラスチックがあふれていた。だから、海の動物たちみんなを呼んで海のクリーン作戦を実行することにした。ロゼル・リンバウが書いたこの物語は、ロサ・サルディーナ・グループの独創的なアイディアから生まれた。次世代の子どもたちが、私たちの悪しき習慣を早急にあらためる役割を担いリードしてくれることを願って、少年少女向けに書かれたものだ。イラストは全て手作業で色を塗り、切り貼りしたコラージュ法で描かれており、アーティスト同士の協力によって生まれた、類まれな豊かさをもつ作品となった。