ベネズエラのある島に生まれた少年が、不幸な幼少年期を経て自ら生きる道を探し、空港で働くようになる。そして旅客機のパイロットに転身しコロンビアから米国への密輸に従事する。波乱万丈のこの小説では、国際政治でよく名の知られた人物と麻薬取引・武器密輸との関係が明らかにされ、政府が倒され、ゲリラへ資金提供がなされ、少数者の権力闘争のために多くの人々が行方不明になった時代が語られる。