人を殺すことがあなたの仕事であるとき、狂気はよくない旅の道連れだ。あるプロの殺し屋が、数年間属していた組織を離れる。彼は遠くまで逃げ、円形の塀に囲まれた宿屋〈真夜中の中心〉に身を隠す。その宿には、6人の客が泊まっている。逃亡中の殺し屋は、自分を殺すために組織が人を送り出したという考えにとらわれ、その宿にその手先が泊まり、自分の命を奪うタイミングをうかがっていると思いこんでいる。