1923年のパリ。秘密の手紙。消えた宝石。暗号で書かれたコード。女王と宮廷画家。2010年のイタリア、カモーリ。アメリカで歴史の教師をしているアン・カーリントンはスコペッタ教授と会う約束をしていた。だがスコペッタが亡くなったことを知り、困った状況に陥る。スコペッタは未発表のマリー・ド・メディシスの手紙を見せて、ある秘密を明かしてくれることになっていたのだ。この殺人の裏には誰がいるのだろうか? スコペッタの行っていた研究にはどんな重要なことが隠されているのだろうか? 果たしてアン・カーリントンは研究を続け、ルーベンスが王妃マリー・ド・メディシスとのやり取りに使っていた暗号を解読できるのか? ロレンソ・デ・メディチが自身の有名な祖先の秘話を語った小説。興味深い歴史の詳細や魅力的な登場人物が満載で読者を魅了する。