ジャック・ウィンガーは、事故に会って完全に記憶を失い、とある療養クリニックに入院する。そこで、彼は事件記者だったこと、病院に見舞いに来た人はいなかったこと、入院者は全員記憶喪失の患者だと説明を受ける。ただし、患者全員が夜毎繰り返しひどい悪夢にさいなまれていることは誰も教えてくれない。看護師長が時々森に入院患者を連れて行き、ひとりで戻ってくることも、立入禁止で入口が隠された塔があることも誰も教えてくれない。
若い患者フリアの悪夢は、ジャックのよりずっとひどいものだ。ジュリアの助けで、入院しないほうが良い場所があること、永遠に隠されたままでいるべき秘密があることをジャックは知る。