毎日の日課であるおふろの時間は、想像を働かせると、まさに冒険にかわる。せっけん入れは空飛ぶ円盤を連想させ、スポンジは洗車場、シャンプーの泡は氷山のようだ。おふろよりわくわくするものはある? そう、ママが一緒におふろに入ること。だけど、それはママ? それとも無人島? バスルームのさまざまな物がインスピレーションのたねとなり、思いがけない冒険へと私たちを運ぶ。物を何かに見立てて遊ぶ母親と息子が、自由な空想をときはなつ。イラストは、水の深みへと私たちを導く。青と緑を基調にした色が、明るいバックとコントラストをなし、簡潔で詩的なテキストがまたとない冒険を描く。