猛吹雪の山の中でひとり迷子になった小さなアリはどうすればいい? 冬眠したシロクマが何度も目を覚ますのはなぜ? シロクマと出会って安らぎと温もりを見つけた小さなアリの美しい物語。けれども最悪の状況で見知らぬ場所にやって来たアリにとっては、寒さから逃れ、手厚いもてなしを受けるだけでは不十分で、連れ添い、認めてくれる存在が必要だった。『El oso blanco y la hormiguita(シロクマと小さなアリ)』は、助けること、庇護すること、受け入れること、強い者と弱い者や持つ者と持たざる者のあいだの友情や友愛といった、基本的な価値観を伝える寓話だ。それと同時に、楽しいイラストでより一層説得力を持った語りを通して、言葉の発達と意識や身体イメージの形成を助ける。