もし親があなたを、友だちからも住む街からも遠い寄宿舎に入れたとしたらどんな気持ちになると思う? そうなったとき、13歳のわたしは、恐れと怒り期待をいっぺんに感じた。カメリアス校の門をくぐったとき、2度と出られない場所に来てしまったような感覚に襲われた。だけどそのあとは、うん、そんなに悪くなかった。ベアやベルトと知り合い、そしてわたしたちはやっかいごとに巻き込まれた。たとえば、寄宿舎で取引しているドラッグの売人を見つけたとか……。アルレーネという最高の友だちができたのも悪くない。どこにでもいそうな普通の女の子なんだけど、ただ、えーっと……、死んでるの。つまり、幽霊ってわけ。1977年にカメリアス校で死んでしまって、そのときのことは何も覚えていないんだって。なんだか、たくさん秘密があるみたい。そして、彼女だけじゃない。だってカメリアス校って秘密がいっぱいなんだ。わたしといっしょに、冒険してみない?