ロンドンは謎と驚きに満ちた街だ。特に、行く先々で問題を探し出してしまう人にとっては。のんびりした休暇になると思いきや……。ジェームズ・モリアーティは大英博物館をおとずれ、さまざまなものと出会う。耳を疑うほどバイオリンがうまい子ども、巨大グモ、忌まわしい過去を持つ建物、正体不明の発明家、世界一大きな食虫植物、牙に強迫観念を持つアイルランド人青年、ロンドンのどまん中にある、入ると出てこられない熱帯のジャングル。人のいいジョン・ワトソンはトラブル続き。テオドシウスおじさんの秘密の日記がどうなったか、ジュール・ヴェルヌという名のフランス人はロンドンで何をしているのか、チャリティおばさんの家にいると言われているのはだれの幽霊か、知る方法はひとつしかない。ジェームズ・モリアーティ少年の冒険パート2、つまりこの本を読むことだ。