フリオ・コルタサル。痩せてひょろっと背が高く、黒髪、鼻っ柱が強く、ひげ面、太ふちめがね、永遠の若者のような顔立ち。現代文学の中で最もよく知られ愛されている作家のひとりで、ラテンアメリカ・ブームを語るうえで欠くことはできない存在。私たちはコルタサルの人生の最も重要で啓発的なエピソードを、ヘスス・マルチャマロとマルク・トリセス作のこの伝記漫画で辿り、コルタサルの世界と彼の文学の大筋を知る証人となる特権を得られる。コルタサルの読書と旅行、 子供時代、友人たち、初期の文章、ジャズ、パリ、ラ・マガとのパリの散策、そして猫好き。『石蹴り遊び』の作者コルタサルを、共感と賞賛に満ちたタッチで描いた不可欠の伝記物語。コルタサルをこんな風に見せてくれた者はこれまでいなかった。