『México bordado(刺繍されたメキシコ)』での成功に引き続き、テキスタイルアーティストのヒメナ・ロメロが、技術的な観点からではなく、芸術的な表現の手段として、再び刺繍の製作に読者を導く。本書『Bordado pictórico(絵画のような刺繍)』は、刺繍に言葉を語らせ、実践のさまざまな場面で、各要素――土(素材、アクセント、バックステッチ)、水(糸の流れ、色、光沢のあるフィリング)、火(衝動、意図、ステッチ)、風(息遣い、静寂、フィリングの中の空気)、そして、刺繍の中に溢れ、宿る魂――が、どのよう互いに影響し合っているかを観察するよう、われわれに注意を促す。