ロンドン生まれ。幼い頃からア・コルーニャに住み、後にベタンソスで暮らした。サラマンカでジャーナリズムを学び、長年にわたりラボス・デ・ガリシア紙で働いてきた。主な作品に『El elefante blanco(白象)』、『A-Z(A-Z)』、『Solimán(昇汞)』などがある。趣味の料理の世界では、『50 recetas con moras y otros frutos silvestres(クワの実とその他の野生果実50のレシピ)』(当サイト2012年紹介作品 http://www.newspanishbooks.jp/book-jp/50-recetas-con-moras-y-otros-frutos-silvestres)を発表。翻訳家として、ウラジーミル・ナボコフの『ロリータ』やジュリアン・バーンズの『アーサーとジョージ』などの作品をガリシア語に訳した。最も多くの賞を受賞した本書は、作者が冒頭で記したように、帰還者側から見た移住をテーマとして3人称で綴った小説だ。逆境に追い込まれながらも、より良い未来を求め世界を旅していく多くのガリシア人女性たちを主人公とした叙事詩である。