エルチェで生まれたビセンテ・モリナ=フォッシュは、詩、小説、エッセイ、戯曲、映画批評、脚本、映画監督を手掛けてきた。哲学と文学と美術史の学位をもち、数々の文学賞を受賞している。 2番目の小説『Busto(バスト)』(Barral Editores、1973年)でバラル賞、『Los padres viudos(シングル・ペアレンツ)』(Cátedra、1984年)でアソリン賞、『La quincena soviética(ソビエトの2週間)』(Anagrama、1988年)でエラルデ賞、本書『El abrecartas(ペーパーナイフ』(Anagrama、2006年)では国民文学賞小説部門を受賞。監督として2作目の映画『El dios de madera(木の神)』(2010年)では、主演女優のマリサ・パレデスがマラガ映画祭で最優秀主演女優賞を受賞した。『Las hermanas Gourmet(グルメ・シスターズ)』(Storytel Original、2020年)で、モリナ=フォッシュはオーディオブック形式の続き物小説を初めて手掛けている。 (当サイト2014年紹介作品 http://www.newspanishbooks.jp/book-jp/el-invitado-amargo)