ロベルト・コラル=モロは美術史で学士号を取得後、その人生の多くを教えることに費やした。現在外国人向けスペイン語学校を経営。2013年、5つの物語を収めた短編集『Gulo, el elefante anoréxico y otros cuentos(拒食症の象グーロとその他の短編)』(Mensajero、当サイト 2015年紹介作品 http://www.newspanishbooks.jp/book-jp/gulo-el-elefante-anorexico-y-otros-cuentos)を刊行。2019年、同じカテゴリーの『El Palacio Blanco(白い宮殿)』が世に出る。2018年より長編小説の分野に進出を決め、ソ連の最も過酷な強制労働収容所のひとつで実際に起きた命や友情、愛にまつわる出来事に基づく話『La Ruta de los Huesos(骨の道)』を執筆。2冊目の小説となる本書は、スペイン文学の世界において最も名誉ある文学賞のひとつ、ナダル小説賞において、2020年の最終候補作品となった作品。