レネ・ルアノは独学者の好例だ。様々な事情から早くに学業をあきらめなければならなかった。知識の習得を犠牲にし、早くから大人になる必要があった。ドラッグとアルコールが普通に受け入れられている環境の中にありながら、それらにNOという固い意志は、彼を孤立させ、深い鬱に沈み込ませた。しかし卓越した創作の才のおかげでそこから見事に抜け出し、『El ardid del Diablo(悪魔の策略)』シリーズを書くことになる。もはやトールキンのような著名作家の高みに達していると言っていい。