パロマ・ディアス=マス(1954年、マドリード生まれ)は科学研究高等委員会CSICの教員。18年間にわたりバスク大学で文学の教授を務めた。口承文学やロマンセ、スペイン中世文学、セファルディの文化に関する研究論文を発表してきた。弱冠19歳でショートショートの短編集を出版、この本は最近Ilustres desconocidos(名もなき著名人)のタイトルで電子書籍として復刊された。アナグラマ社から、El rapto del Santo Grial(聖杯の略奪、1983年第1回エラルデ賞最終候補作)、El sueño de Venecia(ベネチアの夢、1992年エラルデ賞受賞作)、La tierra fértil(肥沃な土地、2000年エウスカディ賞受賞、文芸評論家協会賞最終候補作)などの小説と、短編集Nuestro milenio(私たちの世紀、1987)、自伝的小説集Una ciudad llamada Eugenio(エウヘニオと言う名の町、1992)とComo un libro cerrado(閉じられた本のように、2005)を出版している。