Pablo de Aguilar
パブロ‧デ‧アギラル
パブロ‧デ‧アギラル=ゴンサレスは1963年アルバセテ生まれ。現在モリナ‧デ‧セグラ在住。情 分析と作家の仕事を掛け持つ。これまでに出版した小説は『Los pelícanos ven el norte(ペリカンは北を見る)』、『Cuéntame cosas que no me importe olvidar(忘れても構わないような事を話してくれ)』、『Lo que está por venir(これから起こること)』、『La sinagoga del agua(水のシナゴーグ)』と本書『Cuestión de suerte(運次第)』など。そのうち『Los pelícanos ven el norte(ペリカンは北を見る)』と『Intersecciones(交差点)』は評判を呼び、それぞれケ‧レエール賞の受賞作、最終候補作品となっている。また、著者はモリナ‧デ‧セグラ隕石会のメンバー。
1936年冬。スペイン第二共和政に対して蜂起した反乱軍は、マドリードの街を爆撃した。共和党政府はそれを受け、プラド美術館から最も貴重な絵画を避難させることにする。それは非常に面倒で複雑なミッションだった。その危険な冒険に、この小説の主人公フィデルとリサンドロはまきこまれる。ふたりは、マドリードの大きな金物屋の倉庫で働く同僚で、共通の趣味である絵画に暇な時間のほとんどを費やしていた。戦争のなりゆきで、ふたりは同じ陣営内だが別々の派閥に分かれてしまう。Lo que está por venir (これから起こること)は、友情と裏切りの、そして純粋な心と奪われた愛の物語。計画も夢もかすませる、混沌とした暴力的現実にのみこまれていく主人公たちの物語。
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文学
これから起こること
Lo que está por venir
パブロ‧デ‧アギラル
Pablo de Aguilar
Ediciones del Serbal
運が良いと思う日があれば、運に見放されたと思う日もある。スターになるために生まれて来たと確信している詐欺師、初潮を迎えると同時に股を開いて、それ以来閉じたことのないニンフォマニア、ドラッグと酒にまみれて夜を過ごす低俗な麻薬の密売人、心残りと諦めの狭間で揺れ動くエレベーターの技術者。この多様な登場人物たちが幸運あるいは悪運によって人生のバランスを崩し、それぞれの結末を迎えるまでの物語。
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