ナダールことペップ・ドミンゴは、1985年カステジョ・デ・ラ・プラナ生まれ。大学時代には、スペイン国内のコミックコンクール(ポルトゥガレテ、コルネジャ、CAM, INJUVEなど)で数々の賞を受賞。バルセロナ大学美術学部卒業後、ドス・ベセス・ブレベ他の雑誌に最初の短編を発表。2012年、『Papel estrujado(くしゃくしゃになった紙)』(Astiberri、2013)のプロジェクトにより、AlhóndigaKomik(ビルバオ)の奨学金を受ける。続いて『El mundo a tus pies(世界は君の足元にひれ伏す)』(Astiberri、2015)、フィリップ・ティロールト脚本で『¡Salud!(乾杯!)』(Astiberri、 2018)、フリアン・フライ脚本で『El Cineasta」(映画人)』(Astiberri、2020)、『Justin(ジャスティン)』(Astiberri、2021)、『Fatty El primer rey de Hollywood (デブ君、ハリウッドの最初の王)』(Astiberri、2022)の3作を発表。本書『Transitorios (過ぎゆくもの)』はナダールが一人で脚本と作画の両方をこなした新作。