Matías Néspolo
マティアス‧ネスポロ
マティアス‧ネスポロ(1975年ブエノスアイレス生まれ)は、アルゼンチン出身のジャーナリスト、小説家で、バルセロナを拠点に活動している。小説はこれまでに本書と『Con el sol en la boca(口の中の太陽と)』(Libros del Lince、2015)の2冊を出版している。2010年には、イギリスの権威ある文芸誌「グランタ」の特集号「最も優れたスペイン語の若手作家」で紹介された。各新聞の文化欄にも定期的に記事を書いている。現在はマルパソ出版の編集者。
本書は《Chic@Genial(クールな男の子・女の子)》シリーズの3冊目。10歳から14歳の少年少女を対象に、この時期特有の変化に向き合いやすくすることを目的として書かれた。身体の発達の全過程と、ケアや衛生面について説明しているだけでなく、自分の気持ちや感情を認識してコントロールし、意思決定と向き合い、アイデンティティを見つけ、他者とかかわることを教えてくれる。正確で実用的、勇気づけてくれて楽しめる本だ。健康的な習慣を確立するための完璧な指導書で、ユーモアもたっぷり、少年少女と周りの大人たちがこの時期をうまく乗り越えるために理想的。イラスト、漫画、図表が入って、文章を理解しやすくなっている。さらに実例によって学んだ知識を試せる練習問題もついている。
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児童書・YA
発達っていい感じ!
¡Qué buen rollo el desarrollo!
マティアス‧ネスポロ
Matías Néspolo
Boldletters Editorial
物語の舞台は、とてつもなく貧しい国の中にある、あまりにも大きな都市の郊外。そこは最も強い者、最も嫌なやつが支配する、国境も法律も文化もない世界だ。グリンゴとチュエコというふたりの少年は、そんな空腹、退屈、麻薬がわりの接着剤しかないところに暮らしている。友情だけが、おそらく人生がふたりに与えた唯一の贈り物だ。ごろつきに囲まれ、性的暴力や非人間的な生き方が日常的な彼らは、ある日、慣れ親しんだ世界との関わり方である犯罪に身を投じることになる。銃を盗めば、チュエコはこの地獄のような掃き溜めで一目置かれるようになるのだ。しかし、グリンゴは、愛と、読み古された『白鯨』との偶然の出会いが救いの道を開いてくれるように感じていた。差別や不幸から逃れるすべはたくさんある。そして最も良い方法は、最も心地よいものではなく、最も早くそこから解放されるやり方だ。
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