ガリシア出身の作家で、幼い頃からしばしばカンタブリア地方を訪れてきた。彼女の4編のノワール小説は、すべてカンタブリアが舞台。ノワールのジャンルのデビュー作『Puerto escondido(隠れた港)』(2015、当サイト2015年紹介作品http://www.newspanishbooks.jp/book-jp/puerto-escondido)は成功をおさめ、ドイツ語、フランス語、イタリア語、カタルーニャ語に翻訳された。そして『Un lugar a donde ir(行くべき場所)』(2017)、『Donde fuimos invencibles(私たちが無敵だった場所)』(2018)、小説家としての才能が花開いた本書。4作の主役は、カンタブリアの風景と、何千もの読者に愛される、警部補バレンティナ・レドンドのチームである。『El camino del fuego(火の道)』は、このシリーズの新作で、初めて舞台をスコットランドに移した。故郷のガリシアが舞台の独立した作品『El bosque de los cuatro vientos(四方の風の森)』 (2020) もある。