1945年、オリウエラ生まれのマヌエル・ミラ=カンデルは希少な生粋のジャーナリストで、現実と虚構の境目で仕事をする革新的な作家だと言われた人物。ジャーナリズムでは記事のライターからメディアのディレクター、そして起業家と、この職業に関するすべてのステップを経験。アリカンテ報道協会の会長を務めたことも。作家としてのキャリアはアソリン小説賞を受賞した2004年に始まったといえる。その前年は同賞の最終候補だった。これまでに12冊ほど執筆しているが、主な小説は『El Secreto de Orcelis(オルセリスの秘密)』、『Ella era Islandia(彼女はアイスランドだった)』、『Madre Tierra(母なる大地』)、『El Apeadero(無人駅)』、『El Olivo que no ardió en Salónica(テッサロニキで燃えなかったオリーブの木』(2015年ディーノ・ブッツァーティ国際独立文学賞最終候補作)、『Esperando a Sarah Miles en la playa de Inch(インチの浜辺でサラ・マイルズを待ちながら)』。また未認可の伝記ではあるが夢多き実業家フアン・ロッチについての著書もある。