ルイス・ランデロは1948年バダホス県アルブルケルケ生まれ。コンプルテンセ大学でスペイン語学の学士号を取得。マドリードの演劇芸術学校で文学を教え、米国イェール大学で客員教授を務めた。1989年『Juegos de la edad tardía(たそがれ世代の危険な愉しみ)』(1990年批評家協会賞、国民文学賞小説部門受賞)で世に知られるようになる。その後の作品に『Caballeros de fortuna(幸運の紳士たち)』、『El mágico aprendiz(魅惑の初心者)』、『Hoy, Júpiter(今日、ジュピター)』(フアン・デ・サン・クレメンテ大司教賞)、『Absolución (罪の許し』(エルパイス紙の年間最優秀小説に選出)、『El balcón en invierno (冬のバルコニー』(2015年ドゥルセ・チャコン賞受賞、マドリード書店組合の年間優良図書に選出)、『La vida negociable (交渉可能な人生)』(2017年マドリード文化賞)、そして2019年の最優秀スペイン小説賞とマドリード批評家協会賞に満場一致で選出され、大評判を呼んだ『Lluvia fina(霧雨』(Tusquets、当サイト2020年紹介作品 http://www.newspanishbooks.jp/book-jp/lluvia-fina)などがある。ランデロの作品は各国語に翻訳されており、今やスペイン小説界の重鎮のひとりといえる。