Laura Gallego García
ラウラ‧ガルシア‧ガジェゴ
ラウラ‧ガジェゴはスペインの児童‧YA文学界で栄えある地位を占めている。バレンシア大学でスペイン語文献学の博士号を取得している彼女が創作を始めたのはわ か11歳のときだった。デビュー作の『この世のおわり』(邦訳:偕成社)でバルコ‧デ‧バポール賞を受賞、3年後に再び『漂泊の王の伝説』(邦訳:偕成社)で同賞を受ける。童話のほか、国民児童文学賞を受賞した『Donde los árboles cantan(木々が歌う場所)』や絶大な人気を誇る3部作『Memorias de Idhún(イドゥウン年代記)』など、これまでに30冊の小説を上梓している。2011年、全業績に対してセルバンテス‧チコ賞が贈られた。彼女の小説はスペイン国内だけで300万部を売り上げ、17言語に翻訳されている。
あるところに、妖精やドラゴンや騎士、ファンタジーに出てくるありとあらゆるものがいるファンタジーの国があった。また、ある道を行くとたどりつける大きな町もあった。その道に「太った鬼」という宿屋があり、ラトン(ねずみ)という若者が働いていた。ある日ラトンはあやまって、悪い魔法使いカルデラウスの魔力を受け取ってしまう。どう使えばよいかわからない魔力……。魔法使いはあらゆる手を使って取り戻そうとし、とんでもない旅が始まる。その旅でラトンは、とっぴな人たちに出会い、ユーモアにあふれるわくわくする冒険をする。暗示的ファンタジーの世界で展開するハラハラドキドキのストーリー。ファンタジーの名手が、ユーモアにも踏みこむ。
詳しく見る

文学
たまたま魔法使い
Mago por casualidad
ラウラ‧ガルシア‧ガジェゴ
Laura Gallego García
Grupo Editorial Bruño
数週間前から、説明のつかない奇妙な出来事についての噂が流れている。見えないパワーに攻撃されたと言う生徒もいれば、ひとりでに空中を動いていく物体を見たとか、不可思議な存在が廊下で待ちうけているのを感じたという者もいる。いったい何が起きているのか。「声」にはあらゆる趣向の理論が集まるが、一番支持を得たのは超常現象だとするものだった。つまり、あのよく知られた「屋上の少年」の悲しい物語をみなが思い出す……ということは、中学校に幽霊がいるのか。いるとすれば、だれの幽霊か? 幽霊は何をしようとしているのか? まだ何もわからないが、じきに真相はつきとめられるだろう。
詳しく見る

児童書・YA
きみが僕を見るとき
Cuando me veas
ラウラ‧ガルシア‧ガジェゴ
Laura Gallego García
Donegal Magnalia S.L. (Antonia Kerrigan Agencia Literaria)
アキダビアの皇帝は1000年間国を治め、死ぬとまた生まれ変わる。今回の生まれ変わりでは、皇帝の死後に帝国会議のメンバー数名がある小さな村に現れた。神の魂が宿り、それゆえに玉座を占めるべき新生児を探すためだ。これは永遠の皇帝の17番目の生まれ変わり、ビンタネラランダリの物語。力が目覚めるとすぐに帝国を統率できるように子どものころから教育されてきた女性だ。だけどこれはまた、アキダビアの辺境で育った少年、ケランの物語でもある。その人生は地域の権威に挑もうとした日を境に突然変化する。ふたりの運命が交差するとき、帝国の将来は予期せぬ局面を迎えることになるだろう。
詳しく見る
