フスト・ソテロはマドリード生まれ。経済政策の教授であり、文学理論と比較文学の学士号、文学研究の修士号を持ち、エコノミストでもある。1995年に初の小説La muerte lenta(緩やかな死)を出版。2年後にVivir es ver pasar(生きるとは通過するのを見ること)がセサモ賞とセビーリャ文芸クラブ賞の最終選考にノミネートされた。2006年に発表した小説La paz de febrero(2月の平和)をフアン・アンヘル・フリストは「戦前は、忘れがたい近代的なアンチヒーローが生みだされ、古い文学モデルの見方や扱い方が定まった時代だが、本書は北米のそういったすぐれた作品や、『異邦人』や『若き芸術家の肖像』のような小説に出会った時のような衝撃を与える」と評している。本書は作者4作目の小説。