Juan José Millás
フアン‧ホセ‧ミリャス
文学賞を多数受賞し、批評家に評価され、作品が売れる小説家は数少ない。ミリャスは、そのような小説家のひとり。1946年バレンシア生まれ。小説に『EL DESORDEN DE TU NOMBRE(きみの名前の無秩序)』『VISIÓN DEL AHOGADO(溺死者のビジョン)』『EL JARDÍN VACÍO(空っぽの庭)』『LA SOLEDAD ERA ESTO(孤独はこれだったのか)』
『VOLVER A CASA(家に帰る)』『LETRA MUERTA(死んだ文字)『EL ORDEN ALFABÉTICO(アルファベット順)』『DOS MUJERES EN PRAGA(プラハの'たりの女性)』 『LAURA Y JULIO(ラウラとフリオ)』、ジャーナリスティックな著書に『HAY ALGO QUE NO ES COMO ME DICEN:el caso de NEVENKA FERNÁNDEZ CONTRA LA REALIDAD
(僕に語られるのと違う何かがある ネベンカ‧フェルナンデス現実に対抗する)』『CUERPO Y PRÓTESIS(体と人工装具)『ARTICUENTOS(記事短編)』、短編集に『PRIMAVERA DE LUTO(喪に服す春)』『ELLA IMAGINA(彼女は想像する)』 『CUENTOS DE ADÚLTEROS DESORIENTADOS(迷える姦通者の話)』がある。エルパイス紙の執筆陣の…
ダミアンは失業して以来混乱している。ある日骨董市でちょっとした盗みを働き、たんすに隠れるが、彼が入ったままたんすは売られてしまう。ルシアとフェデという夫婦の部屋に運ばれたたんすの中で、ダミアンは家具の一部であるかのようにそこに居着く。ありえない設定を、いかにももっともらしくラストまでもっていく巧みさが、小説に格別の緊張感を与える。ダミアンは、隠れ場所からルシア夫婦を観察するうちに、ルシアの心や恐れや夢に寄り添うようになる。それによってついには自分が尊重されていると感じて、生きていると実感すれば何ができるかを悟る。
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文学
陰の中から
Desde la sombra
フアン‧ホセ‧ミリャス
Juan José Millás
Casanovas & Lynch Literary Agency
長年フアン・ホセ・ミリャスの頭には、生命やその起源や進化を理解したいという思いがあった。そこで、スペインのこの分野での第一人者であるフアン・ルイス・アルスアガに、なぜ私たちはこのようなのか、何が私たちを今いる場所までたどりつかせたのかをたずねてみることにした。現実についての古生物学者の知見と、作家の持つ機知や個性的な驚くべき視線が組み合わさって本書ができた。ミリャスからすれば、自分はネアンデルタール人で、アルスアガはホモサピエンスだ。数か月にわたってふたりは、日常生活のごく普通の場所の多くと、かつての私たちの足跡を見ることのできる、私たちの起源となるユニークな場所のいくつかをおとずれた。
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