毎日書き続けて10年を越えると、手(と脳)は飛ぶように速く動くという。それについてはハワード・ガードナーやマルコム・グラッドウェルがすでに10年説や1万時間説を書いた。2010年、若者向けの本をたった1週間で書き上げたとき、私はすでに「スピード+創造性」の回帰不能点、つまり天才に近い生産性に到達していることに気づいた(私が作った方程式ではない)。今、私が他の人と違うのは、どんなクリエイティブな課題に対してもだいたい24時間以内で応えられる能力がある点だ。緊急性が私を揺さぶり、刺激し、興奮させる。私は、多面性を「濃縮」した生き方にしたため、「創造マシン」(ここでは鍵括弧を付ける)と呼ばれている。私は、ノミを使って縫ったような恵まれた頭脳を持っていると思いたい。あるいは性格というものは人間の宿命であるとも。