ジョン・ロペス・デ・ビニャスプレ(1970年、ビルバオ生まれ)は短く力強い作品をつくる。生まれと気質はバスクだが、バルセロナに住み、カタルーニャ語とスペイン語で書いている。いくつかの文学賞を受賞し、短編小説『Les flors de Matmata(マトマタの花)』(PagèsEditors、2007年)、『La mala petja(悪い足跡)』(Documenta Balear、2015年)、短編集『L’increïble home bala (驚くべき弾丸男)』(Palamedes Editorial、2013年)と『El clan de los Benasperi(ベナスペリ一族)』(Palamedes Editorial、2013年)を出版している。ニカラグアで国際監視員を務め、ボリビアで働き、コロンビアのエンベラ・チャミ先住民のコミュニティで暮らした。それゆえ、ラテンアメリカの現実に詳しい。本書『El hijo de Mamá Dana(ママ・ダナの息子)』は彼の初めての長編小説で、今年ベネズエラでEl Perro y la Rana社から出版された。