ヘスス・カラスコは、『INTEMPERIE(太陽と痛み)』(Seix Barral、当サイト2013年紹介作品。2016年早川書房より既刊。)で国際的文学シーンに華々しいデビューを飾り、作家としての地位を確立した。このデビュー作は、マドリード書店組合賞、地方研究財団による文化美術文学賞、英国PEN賞、ユリス賞を受賞し、オランダのヨーロッパ文学賞と、フランスの地中海文学賞外国文学部門の最終候補となり、エルパイス紙で2013年の今年の本、英国のインデペンデント紙で2014年の優秀翻訳作品のひとつに選出された。本書は、「感情を抑制して書かれた日常的ドラマ」(「ABCクルトゥラル」J.M.ポスエロ)と評され、5か国語に翻訳されている。