Javier Fonseca Garcia-Donas
ハビエル‧フォンセカ=ガルシア-ドナス
児童文学作家。出版した著作は12を超える。マドリードのライタースクールで児童文学の講師を務め、カルチャー誌「アディオス」でおすすめ児童書コーナーを担当。時折他のカルチャー誌(児童文学のインターネットマガジン「クアトロガトス」)に寄稿し、ラジオ番組(スペイン国営ラジオの「子どもの青い季節」)にも協力している。尽きることのないアイデアで、文芸と、クリエイティブな思考力を要する仕事(講座、ワークショップ、ビデオ台本、販促、教材等)を両立させてきた。大学(サン‧パブロCEU)で講師を務めたことがあり、またカリタス‧エスパニョーラ(カトリック教会の公式団体)で開発教育と人材育成‧ボランティアの国内責任者として10年以上働いた経験も持つ。
マールとアレックスはきょうだい。あいにく生まれた日が364日しか離れていないので、なんでもかんでも一緒だ。学校もクラスも遊び仲間も。左腕の母斑まで一緒で、これにはたくさんの伝説がある。すれ違っても、注意をひくような子たちじゃない。だけどふたりには、難しい謎にもけっして怖気づかないという秘密がある。さて、今度はなにをたくらんでるのかな? 日々の問題(宿題、友だち、夢、男の子たち、かわいい女の子たち、家族……そう、どこにでもあるような家族)を解決するだけではなく、ふたりは消えた歌の謎を解き明かそうとのりだす。バニュエロス船長は亡くなる前、娘のオリビア・バルデスにいくつかの歌を書き残した。知ってのとおり、オリビアは今一番有名な歌手だ。オリビアとその謎めいたマネージャー、ビエルは必死にその歌を探す。だけどどうやら、だれかが先に探し始めたようだ……。
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文学
バニュエロス船長の遺産
La herencia del capitán Bañuelos
ハビエル‧フォンセカ=ガルシア-ドナス
Javier Fonseca Garcia-Donas
Ediciones Diquesi
個性の異なる3人の若者が登場するファンタジー。彼らは物語の中で、読者が自分を重ねやすそうな日常の状況(いじめ、恋愛、家族関係など)と向き合い、自分の感情と戦うことを覚えていく。彼らはふたつの世界の分岐点でトラブルに巻きこまれていくが、それはあらかじめ直面することが運命づけられていたことのようだった。読者対象は12歳以上。若者のうちのひとり、パブロの1人称の、その年頃の若者らしい語りは親近感があり、読者は主人公たちの願望、不安、惧れに共感し、たやすく感情移入していけるだろう。
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