I. ビギは1965年サン・セバスティアン(ギプスコア県)生まれ。バスク州立大学で心理学を学ぶ一方、歴史に関わることなら何でも熱意をもって独学。著書に、数ヶ国語に翻訳された『Santuario(神殿)』(Seix Barral、2005年)と『La fórmula Stradivarius(ストラディバリウスの手法)』(Seix Barral、2007年)の他、イベリア半島へのバイキングの壮大な侵略を描き、2018年セロス・デ・ウベダ賞最優秀歴史小説賞を受賞した『Valkirias(ワルキューレ』(Edhasa、2018、当サイト2019年紹介作品 http://www.newspanishbooks.jp/book-jp/valkirias)がある。小説最新作である本書で、ビギは第二次世界大戦中のナチス支配下にあるドイツ国内での困難で危険を伴う任務に読者を引きずり込む。