ホアキン・ベルヘス(1965年サラゴサ生まれ)は、スペイン語学の学士号を取得。『El club de los estrellados(星空クラブ)』(2009年シャンベリー・デビュー小説フェスティバル最優秀第一作品賞)で一躍その名を知られるようになり、続いて発表した『Vive como puedas(何とか生きろ)』(2011年FNACニュータレント賞)、『Un estado del malestar(不調)』(2012年カラモ賞)と3つのコメディ作品で大ヒットを収める。同じユーモア路線で、2015年には抱腹絶倒の『Nadie es perfecto(完璧な人はいない)』を発表。一方、心に響く感動的な小説も人気で、『La línea invisible del horizonte(見えない地平線)』(2014)で読者の心をつかみ、『Una sola palabra(たったひと言)』(2017)、『Los desertores(脱走兵)』(2019)、高齢者たちの愉快な旅物語『Peregrinas(巡礼者)』(2021)も発表。2015年、それまでの実績が認められ、エラルド・デ・アラゴン紙の芸術・文芸賞を受賞。