ペラ・カルデルス(バルセロナ、1912年~1994年)が文学創作を始めたのは1930年代だが、最も完成度の高い作品のひとつであるCròniques de la veritat oculta(隠された真実クロニクル、1955年)を書くことになるのはスペイン内戦後、メキシコへの亡命時代(1939~1962)である。この作品で決定的に著者のスタイルが完成した。L’ombra de l’atzavara (竜舌蘭の影、1964年) と Ronda naval sota la boira(霧の中の海上巡視、1966年)の2つの小説で20世紀カタルーニャの最も偉大な作家のひとりとして認められた。