フェリクス・J・パルマ(1968年サンルーカル・デ・バラメーダ⽣まれ)は作家で創作及び文芸コーチングの教師。短編集El vigilante de la salamandra(サンショウウオの監視員、1998)で⼩説家としてデビュー、好評を博す。それ以来、Las interioridades(個⼈的な事柄、2001 年ティルフォス賞)、Los arácnidos(蜘蛛、2003年カディス議会イベロアメリカ短編賞受賞)などの短編集を出版し、奇怪幻想⽂学における地位を独力で築く。更にビクトリア朝3部作は25を超える国々で出版され多くの賞を受賞、「ニューヨーク・タイムズ紙」のベストセラーリストにも載るなどしてその地位を確固たるものにした。3部作は『時の地図』(2008年、第40回セビーリャ文芸協会⼤賞、2010年、ハヤカワ文庫)、『宙(そら)の地図』(2012年、ハヤカワ文庫)、El mapa del caos(カオスの地図、2014)で構成されている。