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Esther García Llovet

Esther García Llovet

エステル‧ガルシア‧リョベト

エステル‧ガルシア=リョベト(1963年、マラガ生まれ):1970年からマドリードに暮らし、臨床心理学と映画監督術を学ぶ。『Coda(コーダ)』(2003)、『Submáquina(サブマシン)』(2009)、『Las crudas(なま)』(2009)、『Mamut(マンモス)』(2013)を刊行、さまざまなアンソロジーや雑誌で作品を発表している。英訳者として通常、雑誌「ジョットダウン」の翻訳に関わっている。

『GORDO DE FERIA(祭りの惨事)』

シュールなノワール、突飛で凄まじい純正のコメディ。著者がまたしても舞台に選んだのは独特な街マドリード。主人公はカストルのあだ名で知られるコメディアンで、テレビで演じるひとり芝居が有名。成り行きと運任せの人生だが、その運に導かれ、彼とよく似たフリオという名のウェイターと知り合う。ふたりは瓜二つだった。そこでカストルは大嫌いな夜会にフリオを自分の代わりに行かせることを思いつく。しかし事はうまく運ばず、過激で気も狂うような出来事が次々と起こる。他にも逃亡、誘拐、お笑いコンビ、アルメリア砂漠のど真ん中にあるディスコ、詐欺、殺人犯になりかけている女詐欺師、テレビと不動産に投資する中国人、ドナウ川を航行するクルーズ船、未確認飛行物体が登場する小説。

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Esther García Llovet著『Gordo de feria』の表紙
文学

祭りの惨事

Gordo de feria

エステル‧ガルシア‧リョベト

Esther García Llovet
Editorial Anagrama

ベニドルムを舞台に、父親および高級ライター“タリスマン”を探す不正まみれの女刑事が繰り広げるダークな犯罪スリラー。マドリード三部作(と、ここでは呼ぶ)『Cómo dejar de escribir(いかにして書くのを止めるか)』、『Sánchez(サンチェス)』、『Gordo de feria(祭りの惨事)』において、マドリードを夜行性でアウトローな、かなりシュールな都市として描いた作者のエステル・ガルシア=リョベトは、東国三部作の第一作となる本作『Spanish Beauty(スパニッシュ・ビューティ)』では、スペイン東部のリゾート地ベニドルムを、英国マフィアやロシア人大富豪が暗躍し、地下に薄汚いビリヤード場、地上に建設中の摩天楼が立つ街に仕立てた。この街で汚職警官ミケーラは、1960年代のロンドンでその名を知られた双子のギャング、クレイ兄弟が所有していたライターを何としても手に入れなければならないのだ。

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文学

スパニッシュ‧ビューティ

Spanish Beauty

エステル‧ガルシア‧リョベト

Esther García Llovet
Editorial Anagrama