エミリオ・ゴンサレス=デニスは、文学やジャーナリズムのさまざまなジャンルで長いキャリアをもつ作家だが、第一には小説家であり、『Bolero para una mujer(女のためのボレロ)』(1984年)、『El llano amarillo(黄色い平原)』、1985年)、『La mitad de un Credo(半分の使徒信条)』(1989年)、『Bastardos de Bardinia(バルディニアの私生児)』、(1990年)、『Sahara(サハラ』(1995年)、『Hotel Madrid(マドリード・ホテル)』(2000年)、『El rey perdido(行方不明の王)』(2006年)、『El tren delantero (フロント・サスペンション)』(2016年)など12冊以上の小説を出版している。ペレス・ガルドスやアンヘル・ゲラといった文学賞を受賞。コラムニストとしても活躍し、とくにカナリア諸島ラス・パルマスの新聞「カナリアス・シエテ紙」には熱心に寄稿し、カナリア諸島から見た20世紀をめぐる紙上の旅『Crónicas del salitre(硝石の年代記)』を毎週連載していた。この小説はのちに書籍化された。また、児童文学や演劇の分野も開拓している。