El Torres
エル‧トレス
エル‧トレスは、マラガ出身の編集者で脚本家(1972年生まれ)。米国、ドイツ、フランス、果ては日本までも彼の作品が紹介されている。編集者としては、アミーゴ‧コミックス、少し前から、カラス‧コミックス社の編集責任者をつとめる。脚本家としていくつかの賞を受賞している。
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コミック
自殺の森
El bosque de los suicidas
エル‧トレス
El Torres
Dibbuks
1919年1月20日、マドリードのレティーロ公園。著名な小説家ベニート・ペレス・ガルドスは、すでにほとんど視力を失い、体も不自由だったが、彼の栄誉を称える記念碑の落成式に出席する。その夜、銅像の足元で男性が喉を切られて死亡し、犯人は他でもないガルドスの看護師エレナだった。10年前、ガルドスは迷子になっているところを発見された。老いと失明の影響は大きく、マドリードは抑圧的に感じられた。サンタンデールに逃げられないときは、記憶の中に逃げ込んで自分を慰めた。エレナ・ミデレスと出会ったのはそんな時だった。彼女は不幸な境遇で、ラ・ミセリア(不幸な女)とあだ名がついていた。ガルドスは彼女を保護者としてひきとる。エレナの人生は、まさにガルドス風で、ガルドスの小説そのものだった。それぞれの人生、実らなかった恋愛、経済的苦境の思い出を共有しながら、狂暴な舞台のように、抑圧的に迫りくるマドリードをふたりは歩き回る。
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