Clara Sánchez
クララ‧サンチェス
クララ‧サンチェスはグアダラハラ(スペイン)生まれ。幼少期をバレンシアで過ごし、その後マドリードに引っ越す。1989年、小説Piedras preciosas(貴石)を出版。続いて、No es distinta la noche (いつもと同じ夜、1990年)、El palacio varado (岩礁に乗り上げた宮殿、1993年)、 Desde el mirador (見晴台から、1996年)、 El misterio de todos los días (毎日のミステリー、1999年)、Últimas noticias del paraíso(楽園からの最後の便り、2000年アルファグアラ小説賞受賞)、Un millón de luces (100万の光、2004年)、Presentimientos(予感、2008年)、2010年ナダル小説賞を受賞し世界市場で大成功を収めたLo que esconde tu nombre(あなたの名前が秘めているもの)、Entra en mi vida (私の人生に入ってきて、2012年)を出版。本書で2013年にプラネタ賞受賞。クララ‧サンチェスの作品は15の言語に翻訳され、100万部以上を売り上げて、最も評価の高いスペイン人作家のひとりになった。
ベロニカは10歳の時、一度も見たことのない女の子の写真を見つける。それ以来、彼女の家の中の悲しさ、言い争い、沈黙には、誰も触れたくない何かが隠されているような感覚を抱えて生きてきた。年月が過ぎ、思春期のベロニカにふりかかる母親の病気。そして盗まれた過去がベロニカをあの写真の女の子にどんどん近づけていく。 ラウラは自分の家族には何かしっくりこないものがあるといつも感じていた。暴君のような祖母と彼女のことを気にもかけない母親のもと、不安な気持ちで成長した。ある日、ラウラが働く靴屋にベロニカが入ってくる。そして、ラウラは一目で、人の人生にはその前と後をはっきりとわける決定的な瞬間があるのだと理解する。
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文学
私の人 に入ってきて
Entra en mi vida
クララ‧サンチェス
Clara Sánchez
Ediciones Destino
パトリシアは若いファッション・モデルで、彼女の人生は成功に彩られているかに見える。パトリシアは仕事で乗った飛行機の中で、隣の席に座ったビビアナと知り合う。ビビアナは、パトリシアの周辺にいる誰かが彼女の死を願っているので注意するようにと忠告するが、神も迷信も信じないパトリシアは気に留めず、幸せな日常に戻ると、根拠のない忠告のことは忘れることにする。しかし、一連の偶然の事故が続き、仕事や私生活に支障が出てきて、結局パトリシアは、これらの出来事の説明を求めてビビアナを探しだす。
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