チキ・ファブレガットは1969年にマドリードで生まれた。路面電車が走っていたころだが、そのことは覚えていない。童話作家の父が作ってくれた、彼女や兄弟たちが主役の話を聞きながら育った。のちにスペイン語文献学の学士号を取得したが、大学に在学中はぶつぶつ言いながら過ごした。児童文学の科目がなかったからだ。現在はライターの学校で教えながら、時間が許すときは学生として授業を受けている。そして書き、教室が童話で満たされるように学校の先生たち向けの講座を開き、地下鉄やバスで旅をして、少女サッカーチームを応援し、週末は愛し愛されるために家族と過ごす。YA文学シリーズ『Zoila(ソイラ)』や、『Cuando la luna llora(月が泣くとき)』(エデベ賞最終候補作品)などの作者。