アルバロ・クンケイロ(1911年モンドニェード生、1981年ビゴ没)は、かなり若いころから文学とジャーナリズムに身を捧げてきた。その作品はあらゆるジャンル、あらゆるテーマを網羅し、物語や戯曲はもとより、詩、さらには料理本まで書いた。並はずれた想像力と卓抜した創造性によって、ガリシア文学に革命を起こしたクンケイロ。彼は従来の小説ジャンルの概念を超え、大衆小説の要素を取り入れてひとつの文学世界を構築し、神話をよみがえらせ、歴史や古典の登場人物に命を吹きこんだ。ガリシア文学界のみならず、20世紀文学最高の作家のひとりと位置づけられる作家。