アレハンドロ・パロマス(1967年、バルセロナ生まれ):英語文献学士。サンフランシスコのニューカレッジで詩学の修士号を取得。ジャーナリズムに従事するかたわら、有名作家の著作の翻訳を手がけ、詩作(詩集『Quiero(私は欲する)』『Una flor(1本の花)』)も行っている。また『El alma del mundo(世界のたましい)』(当サイト2012年紹介作品 http://www.newspanishbooks.jp/book-jp/el-alma-del-mundo)、『Agua cerrada(閉ざされた水)』『El tiempo que nos une(私たちを結ぶ時間)』などの小説を発表。2016年に『Un hijo(息子)』(当サイト2016年紹介作品 http://www.newspanishbooks.jp/read-report-jp/xi-zi-un-hijo)で国民児童文学賞を受賞、2019年にはその続編『Un secreto(秘密)』が刊行された。三部作『Una madre(ある母親)』(当サイト2015年紹介作品 http://www.newspanishbooks.jp/book-jp/una-madre)、『Un perro(犬)』、『Un amor(愛)』(2018年ナダル賞受賞)ではある家族を描き出し、多くの読者を魅了して高い評価を受けた。その作品群は映画化や舞台化され、20ヶ国語以上に翻訳されている。本書『Un país con tu nombre(君の名前が付いた国)』(Destino、2021)は著者にとって新たな文学的表現への挑戦となるものだ。